ロレックスやオメガなど高級腕時計と安物腕時計の違い

今回は高級腕時計と安物腕時計の違いについて少し語ろうと思う。

私が高級腕時計に興味を持ったのが高校生のころ、今から30年以上も前のこと。

高校生のころ同級生が父親のロレックスをしていて、それが数十万円もする腕時計と知った時、「なぜ腕時計がそんなに高いのだ」と驚いたことを今でも覚えている。

ちなみに当時、同級生がつけていた腕時計がロレックスのサブマリーナ、今思うと高校生がロレックスのサブマリーナをつけてること事態がおかしい・・・

いったい何者だったのだろうか?

その衝撃的な出来事がきっかけで腕時計にハマってしまった。

どの価格帯から高級腕時計と呼んで良いのかボーダーラインはあやふやで人それぞれの価値観で違うと思う。

「10万円以上の腕時計」これが私のボーダーライン。

ただ値段はメーカーが勝手につけているため、10万円という価格帯の腕時計の中に10万円の価値がないものが数多く存在する。

10万円以上の高級腕時計は決して安い買い物ではない。

高級腕時計を買う際、ショップの店員に話を聞くのではなく雑誌を見たり高級腕時計に詳しい友達から正しい知識を習得する必要がある。

なぜならショップの店員が全てそうとは言わないが、店員は腕時計を売ることが最大の目的(仕事)で正しい情報や知識を提供することが目的(仕事)ではないから。

買った後に、「失敗した」と後悔しても遅いですからね!

さてそろそろ高級腕時計と安物腕時計の違いについて語る。

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腕時計の精度について

機械式に限って言うと日差が価格に及ぼす影響は非常に大きい。

日差というのは1日の時間の遅れ進みの度合いのこと。

気になる機械式腕時計を調べると詳細情報(スペック)に「日差±何秒」と記載されているはず。

調べても日差の情報がない機械式腕時計は論外。

この数字が低ければ低いほど精度が高いと言える。

例えば、セイコーのプレサージュSARX059(定価15万円)は日差+25秒~-15秒、グランドセイコーのSBGH205(定価62万円)は日差+5秒~-3秒、+側では20秒、-側では12秒の差がある。

機械式腕時計の日差は10秒違えば相当なスペックの違いだ。

機構の違い

ダイバーズ、クロノグラフ、ムーンフェイス、永久カレンダー、トゥールビヨン、ミニッツリピーターなど機構が複雑化すればするほど、コストがかかり当然価格も高くなる。

特に複雑とされている機構がトゥールビヨン、永久カレンダー、ミニッツリピータであり、この3つの機構が全て備わった腕時計は数千万~数億円という価格で売られている。

複雑な機構が備わった腕時計をコンプリケーションと呼んでいるが、どこからコンプリケーションなのかボーダーラインはあやふやだ。

一般的にはムーンフェイズとデイデイト機構が備わった腕時計をコンプリケーションと呼ぶことが多い。

複雑な機構の中で最も人気がある機構がクロノグラフ。

ほとんどの腕時計メーカーはクロノグラフ機構が備わった腕時計を販売している。

複雑時計の王道であり永久不滅の人気機構だ!

採用されている素材

採用されている素材によっても価格は大きく変わる。

2万円程度の腕時計に採用されているステンレスはSUS304と言われているもの、台所や電化製日で使用されている一般的な素材。

高級腕時計に採用されているステンレスはSUS316Lが多い。

SUS316Lを採用している腕時計ブランドはオメガ、ブライトリング、ゼニス、パネライなど、そうそうたる顔ぶれ。

このステンレスは素材は対アレルギー性に優れた素材で、医療器具などにも採用されている高級素材。

さらにそれを何度も鍛錬することで、研磨した際とても美しい輝きを放つ。

高級腕時計のステンレスと安物腕時計のステンレスを並べてみれば見れば明らかに違いが分かるはず。

最悪なのは、光沢を出すために研磨をするのではなくメッキ加工をしていること。

メッキの輝きはとにかく安っぽい。

ロレックスが採用しているステンレスはされに高級なSUS904L。

SUS904Lは一般的なスチールよりクロムの量を多く含み、貴金属に匹敵する耐蝕性、耐久性をもっている。

さらに鍛造し研磨することで、とても美しい独特な光沢を放つ。

ちなみにSUS904Lは主に化学産業分野で採用されているが、腕時計として採用しているのはロレックスのみ。

SUS904Lの加工は非常に難しく、採用するには優れた加工技術が必要。

ロレックスはスイス最大規模のゴールド加工メーカでもあり、合金を内製、できる唯一のマニュファクチュールブランド、ロレックスはその強みを生かしSUS904Lを採用している。

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耐久性

機械式腕時計は複雑で非常に繊細なため、壊れやすいのが難点。

しかし高級腕時計は耐久性という弱点を克服するため、開発に多くの時間を費やしあらゆる加工をしている。

例えば通常の機械式ムーブメントは3年に一度のオーバーホールが推奨されている。

しかしオメガが開発したコーアクシャルムーブメントの推奨オーバーホール期間は8年~10年と約3倍も長持ちする。

摩耗が少なく壊れにくい非常に優れたムーブメントと言える。

有名メーカーであればほとんどが2~3年以上のメーカー保証がついてくる。

ロレックスやブライトリングは5年という長期のメーカー保証をつけているが、最近多くの有名ブランドが保証期間の延期を実施しているのが実態だ。

メーカ保証が3年以上と言うのは、メーカーの自信のあらわれ。

安い腕時計はメーカー保証が3ヵ月といのもざらにある。

採用されているムーブメント

前文にも書いたオメガの開発したコーアクシャルムーブメントは非常に優れているが、それを搭載した腕時計は高額。

腕時計メーカーが自社で開発した高精度ムーブメントは非常に高額なものが多い。

そこで価格を抑えるために採用されているムーブメントがムーブメント会社製造した汎用ムーブメント。

ちなみに高級腕時計に採用されている機械式ムーブメントのほとんどがムーブメント会社から購入した汎用ムーブメント。

そしてその汎用ムーブメントのほとんどがETA社とセリタ社のもの。

両社ともスイスのムーブメント会社で歴史もあり価格も安く非常に優れたムーブメントを製造している。

まず採用されているムーブメントがAET社とセリタ社のものであれば問題はない。

さらにブライトリングやIWCといった一流ブランドは、この汎用ムーブメントに改良を加え精度を高めたり新たな機構を追加したりしている。

業界用語でエタポンとは、ETA社から購入したムーブメントをそのまま改良を加えずポンと搭載することを言うが、安価で購入したムーブメントをそのまま採用するわけだから非常に安く腕時計を製造することができる。

汎用ムーブメントに改良を加えたムーブメントは、精度が高くなったり機構が増えると言った利点があるが、改良を加えた分、コストがかかり価格が高くなる。

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クロノメーター

時計の精度を表す世界的標準基準がスイス公認クロノメーターだ。

クロノメータの規格を取得した腕時計は平均日差=-4〜+6秒が約束される。

「時計の精度には2種類しかない。クロノメーターか、そうではないかである」と言われるほど、スイス公認クロノメーターを取得した腕時計は最高の精度を持っている裏付けとなる。

スイスで製造されている腕時計の中で、スイス公認クロノメーターの認定を受けられるのは全体のわずか6%ほど。

残念ながらクロノメーターを取得している日本の腕時計メーカーは存在しない。

歴史

1969年、SEIKOが世界初のクォーツ腕時計を市場販売し、特許を公開したことで誰でも手に入れることができる低価格帯の腕時計が市場を埋め尽くした。

当時のクォーツ腕時計の月差は±3秒以内、電池の消耗期間は1年以上で、機械式を遥かに上回るハイスペック。

機械式腕時計産業は倒産または倒産寸前に追いやられ冬の時期が到来。

そして1980年代に入ると熟練した時計職人が作る機械式腕時計は工芸品として再ブレイク。

腕時計の価値を決めているのは、工芸品の価値の部分がけっこう大きい。

有名ブランドの多くはとにかく歴史がある。

例えばブレゲ(創業:1775年)、パテックフィリップ (創業:1839年)、オメガ(創業:1848年)、ブライトリング(創業:1884年)、タグホイヤー(創業:1860年)と、歴史がないブランドは有名になれない売れない、これが腕時計業界の常識になっている。

ロレックスの操業は1905年、腕時計業界では若いブランドとされているが、歴史が浅いブランドが有名になるのは極めて少ない。

現在の機械式腕時計の機構は100年以上前からほとんど変わっていない、昔ながらの機構を先祖代々から受け継ぎ守り、新たな機構を加え甦えった機械式腕時計。

歴史と機能性と美術的な美しさを融合させた工作物に価値があると思う人がいるから、機械式腕時計が高額でも売れる。

高級腕時計と安物腕時計の違いは精度、素材、耐久性、機構、ムーブメント、ブランドの歴史とプロセスに非常に大きな違いがある。

まとめ

まだまだ書きたいことは沢山あるが今日はこのへんにしよう。

今回書いた内容で高級腕時計と安物腕時計の違いが少しでも分かってもらえたら腕時計マニアとして凄く嬉しく思う。

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