腕時計の一番の大敵は水だ。
生活する上で水の洗礼は至るとこにあって、例えば雨、手洗い、皿洗いなど、実用時計として日常気軽に使用するには水の侵入を防ぐ必要がある。
水の侵入を防ぐのは、意外に簡単なことではない。
このことを腕時計業界で最初に取り組んだのがロレックスと言われている。
実用腕時計の頂点と言われているロレックスは全てのモデルに100mの防水機能が備わっている。
どのように水の侵入を防いだかと言うと、ねじ込み式の裏蓋(オイスターケース)とねじ込み式のリューズ。
今ではどこのブランドのダイバーズにも備わっている機能だ。
ダイバーズは耐衝撃性や防水性に優れている、そもそも海やプールで着用することができるのだから相当な防水性能が備わっている。
日常気軽に使用するには十分なスペック。
このタフな腕時計が男心をくすぐる。
腕時計ブランドで圧倒的人気を誇るロレックスの定番モデルと言えばダイバーズのサブマリーナ。
ロレックスの定番モデルでもあるが、ダイバーズの定番モデルでもあり、腕時計の定番モデルでもある。
この腕時計を買えば、間違いない。
普通型落ちになれば中古市場の購入価格がガクッと下がるが、サブマリーナは下がるどころか値が上がる。
まあロレックスのプロフェッショナルモデル全体に言えることだが・・・・
人気の衰えをしらない。
一生モノとして相応しい腕時計ともいえる。
一昔前は、サラリーマンが頑張れば買える腕時計だった。
でも現在、価格が高騰し頑張っても買えないほどの価格まで上昇しつつある。
品薄が続き代理店で購入ができないため、並行輸入市場は定価を遙かに超える価格で売り出している異常な状態。
Ref.116610のサブマリーナの作りは非常に良い、完璧と言っても良いだろう。
防水性のを300mまで引き上げたサブマリーナは、日常使いおける安心感が非常に高い。
ただ防水性能が高いだけではない、実用を追求したモデルでありながら日常使いを想定して気品と高級感のある雰囲気に仕上げてある。
ただ価格が高い。
少しでも価格を抑えたいのならノンデイトを選択に入れても良いだろう。
「ROLEX ロレックス サブマリーナー 114060」

そもそも初代サブマリーナはデイト機能が備わっていなかった。
ノンデイトはサブマリーナの原型でもある。
腕時計のアンティーク市場でロレックスはとびっきり人気がある。
ロレックスのみのオークションがあるくらいだ。
ロレックスのアンティーク市場でもサブマリーナはロレックス愛好家の心を揺さぶるモデルだ。
Ref.6538のサブマリーナの価格は状態にもよるが、1300万円ほどで取引されている。
他にもRef.6205や6536も数百万円で取引されている。
価格が高騰しているサブマリナーのアンティークのほとんどがノンデイトモデルであるこは間違いない。
デイト機能は日常使いで役立つが、あえてノンデイトを選ぶロレックス愛好家も少なくない。
ノンデイトはデイトの劣化版と思っている人がいるが、それは違う。
ノンデイトは、サブマリーナの原型でありノンデイトのカッコ良さがあるのだ。
サブマリーナで比較的お求めやすいモデルが生産終了モデルのRef.14060M。
「ROLEX ロレックス サブマリーナー 14060M」

探せば70万円台で購入することができる。
サブマリーナに狙いを定めるのであれば、ノンデイトはかなりおすすめだ。
オメガのプラネットオーシャン
長年、時計業界を牽引して来たオメガも、古くからダイバーズモデルに力を注いでいる。
オメガと言えばスピードマスターとシーマスターであるが、シーマスターに関しては目まぐるしく進化を遂げている。
1957年にオメガが「シーマスター300」を発売した。
これがオメガのダイバーズの原点だ。
現在、オメガのダイバーズモデルは「オメガ シーマスター ダイバー300 シリーズ」と新参者の「オメガ プラネットオーシャン シリーズ」の2シリーズあるが、双方のコンセプトが違う。
「オメガ シーマスター ダイバー 300」は映画「007」でジェームス・ボンドが愛用していたモデルでもあり、オメガのダイバーズを支え続けた伝統的モデルだ。
そこに魅力がある。
「オメガ プラネットオーシャン シリーズ」は、600m防水を備えたハイスペックモデルとして2005年に初代が発売、大型ケースで美しく仕上げてあるプラネットオーシャンは異常にカッコよかった。
初代のモデルは確かオレンジのベゼルだった気がする。
「オメガ シーマスター ダイバー 300」と「オメガ プラネットオーシャン シリーズ」は甲乙つけがたい非常に良いモデルなのだが今回は「オメガ プラネットオーシャン シリーズ」をおすすめする。
理由は単純にカッコイイからだ。
欠点がないほど完璧に作られている。
「オメガ プラネットオーシャン シリーズ」には多彩ラインナップが存在するので、どれを選んだらよいか分からなくなる人もいるだろう。
クロノグラフを搭載してモデルは、ケースサイズが45mmほど、かなりゴツイので日本人の腕には合いにくい。
ベルトは皮やラバーも良いがステンレスに比べ劣化が早く、高級時計1本目の人ならステンレスベルトをおすすめする。
シンプルな3針モデルも良いが、もう少しパンチが欲しい。
となると「オメガ シーマスター プラネットオーシャン グットプラネット」がしっくりくる。
「オメガ シーマスター プラネットオーシャン グットプラネット」

2ヵ国の時間が読み取れるGMT機能、独特雰囲気をもつブルーセラミックベゼル、防水性能は600mあり、高精度ムーブメントであるコーアクシャルCal.8605を搭載、外観と精度が高い次元で作り込まれている。
「オメガ シーマスター プラネットオーシャン グットプラネット」は非常に魅力的でおすすめする最高の一品だ。
海と空を制すブランド
腕時計ブランドには、そのブランドが掲げるコンセプトってものがある。
例えば腕時計を好きな人なら誰しも知っているブランドの一つにブライトリングがある。
ブライトリングはとびっきり有名でとびっきり人気があるブランド。
このブランドのフラッグシップモデルは、やはりクロノマットだろう。
パイロットウォッチの先駆者であるブライトリングはパイロットウォッチを牽引し、常にリードしてきた。
しかしブライトリングはパイロットウォッチに特化したブランドではない。
そもそもブライトリングは「海と空を制す」といったコンセプトを掲げている。
その証がブライトリングのロゴだ。

ブライトリングのロゴは筏と羽でできている。
このロゴには「海と空を制す」っといった意味が込められている。
ブライトリングのダイバーズと言われるモデルがスーパーオーシャンだ。
防水性のは200~2,000mで全てもモデルがクロノメーターの認定を受けている優れもの。
その中で今回おすすめするのがこれ。
「スーパーオーシャン II 42 日本特別仕様」

何といってもモールド成型したラバーベゼルがカッコいい。
モールド成型したラバーベゼルは、非常に手間がかかる代物で、他の高級腕時計ブランドでも採用しているブランドは少ない。
ブライトリングは常に完璧を求めているため、あえてコストがかかるモールド成型のベゼルをスーパーオーシャンに採用したのだ。
防水性のは500m、ケースサイズは42mm、逆回転ベゼルにねじ込み式竜頭、人間工学に基づいて設計された装着感の良いSSブレス、当然クロノメーターの認定を受けているハイスペックムーブメントを搭載。
まったくスキのない完璧なダイバーズウォッチが並行輸入品であれば30万円を切って購入することができる。
ちなみに定価は410,000円。
ブライトリングはなかなか値が張るブランドだがダイバーズの価格は意外と良心的。
本当にカッコいいので一度実物を見に行って腕に装着してみて欲しい。
実物は本当にカッコいい!
ダイバーズの先駆者
現在、多くの腕時計ブランドが商品のラインナップに取り入れているダイバーズモデルだが、実際このカテゴリーが世に登場したのが1953年のこと。
ダイバーズウォッチの元祖は1953年のブランパンの「フィフティファゾムス」と言われている。
今回おすすめするのが、ダイバーズの元祖であるブランパンの「フィフティファゾムス 5000-0130-B52 A」
「フィフティファゾムス 5000-0130-B52 A」

ムーブメントはフレデリックピゲの120時間パワーリザーブ「Cal.1315」を採用。
ケース径は43.6mmと若干大きめだが、シンプルなデザインのため腕にはめてみると意外としっくりくる。
ブランパンは腕時計好きなら誰しもし知っているブランドだが、知名度としてはかなり低い。
腕時計にさほど興味がない人なら「えっ何そのブランド」ってことになるだろう。
ブランパンは今年で365年目の世界最古の超老舗ウォッチメゾン。
世間一般的に有名なロレックス、オメガ、タグホイヤーなどは、高級腕時計の中堅どころであり、これら中堅どころよりもクオリティーが高く高級とされている腕時計メーカーは数多く存在している。
その多くは一般的に知られていないブランドばかり。
例えばパテックフィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマピゲは「三大雲上ブランド」と呼ばれる超高級ブランドだが、一般的に知名度は低い。
ブランパンも腕時計ブランドとしては「雲上」に位置し、腕時計マニアを唸らせるブランドであることは間違いない。
写真ではなかなか良さが分かりにくいので、一度実物を見てほしい。
非常にクオリティーが高いことに気が付くと思う。
今回は腕時計マニアの私がおすすめするダイバーズモデルをいくつか紹介した。
他にもおすすめするダイバーズモデルはたくさんあるので、またの機会に紹介しようと思う。